古い DURA-ACE のリアメカが持ち込まれました。
長期の使用でワイヤーを止めるメスネジが完全になめてしまってました。
新しいのに交換と言っても、すでに段数は11速ですし全てのコンポを新調しないといけません。
もっとも 今回のお客さんは他にもたくさんお持ちですから、せっかくDURAで組んだ自転車へ
の想い入れもありますし、直るものだったら直して使いたいというご無理なご要望です(笑)
お客さん: 直りますか?
KRG : やるだけやってみますけど 勘一発で作業しますので失敗したらごめんなさい。
KRG-MOJO パワー!! 特殊工具を使用し新しいタップを作ります。
山の面影が若干残る程度でした、既にお客さんが色々とご苦労されていた様子です。
作業工程は省略しますが(写真とってませんでした)
この様に以前よりも強い山を作る事が出来ました。
ワイヤー止めのメスネジは、アルミにタップを立てているだけですから長期の使用や
過度のトルクで絞めたり、斜めに入れてしまうとRメカ自体がアウトです。
Fメカの直付けネジのようにインサート誘導した方がいいのでしょうけどコストがかさむし。
最後は ボルトを制作します。
市販規格のボルトだと頭がデカイので切削して かっちょいい感じに仕上げます。
長さも重要ですね。
完成です、10年以上前の DURA-ACE が復活しました。細かい部分の洗浄はご自分でやって下さい。
ピポット部分のガタはないので大丈夫です。
大事に長く使う こういう作業もいい物です。
お客さんのご要望で KRGは独自の技術を得る事が出来ています。 感謝!